カメラを選ぶ際、フルサイズとAPS-Cという言葉を聞くことがあると思います。
これはカメラが光を集める媒体(撮像素子)の大きさの違いを表しています。
今回は撮像素子の違いが今後のカメラライフにどう影響してくるのかお話していきます。
撮像素子とは
撮像素子とは、上の画像の中央にある長方形でカラフルになっている場所のことを指します。
イメージセンサーと呼ばれることもありますが、ここでは撮像素子と呼んでいきます。
レンズを通して入ってきた光がこの撮像素子に当たることで、光の情報を記録し、イメージ化を実現させています。
つまり、カメラの心臓部分です!
撮像素子にゴミが付いてしまうと、出来上がる写真にゴミの影が付いてしまうので、定期的に掃除しましょう。
撮像素子の種類
撮像素子には、様々な大きさのものが存在し、その大きさによってフルサイズやAPS-Cなど呼ばれ方が異なります。
以下に代表的な撮像素子の大きさを比較したイメージを貼り付けています。
一般的によく耳にする「フルサイズ一眼」というカメラはフルサイズの撮像素子を搭載したカメラのことです。
それより大きい中判サイズのカメラも存在します。(私には高くて買えません…)
初心者の方がカメラ屋さんでおすすめされる
・キヤノンで言うとKissシリーズ
・ニコンで言うと千番代(D7500やD5500)
で使用されているのが、「APS-C」という大きさの撮像素子になります。
「マイクロフォーサーズ」はオリンパスのミラーレス一眼でよく使用されているサイズです。
宮崎あおいさんがCMで持っているカメラとかですね!
「1型」はコンデジなどで使用されているサイズ、
「1/2.3型」はスマホのカメラで使われているようなサイズになります。
撮像素子の比較
大きいほど解像度が高くなる
撮像素子が大きいほど、取り込める情報も多くなるため、純粋に解像度が高くなります。
全く同じ写真をフルサイズとAPS-Cで撮ったとしても、APS-Cの写真の方が小さいため、
フルサイズと同じ大きさの写真に引き伸ばそうとすると、その分、画像が粗くなってしまいます。
大きいほど広角に強くなる
各撮像素子で、全く同じ場所、同じレンズで撮ったとしたとき、写真に撮れる範囲は撮像素子が大きいほど広くなります。
下の写真はフルサイズ一眼レフで、20mmのレンズを付けて撮影した写真です。
写真中の枠線はAPS-Cとマイクロフォーサーズで撮影した場合に映る範囲を表しています。
見てわかる通り、撮像素子が小さいほど、映る範囲が狭いことがわかるかと思います。
フルサイズと同じ画角で撮るためには、
- 撮影者が後ろに下がる
- より広角なレンズを使う
のどちらかを行う必要があります。
35mm換算という言葉
写真仲間とカメラの話をすると「35mm換算だと~」といったワードが出てくることがあります。
これは何かというと、APS-Cとマイクロフォーサーズなどのカメラで使用するレンズを
フルサイズのレンズに置き換えるとどの焦点距離になるのか、という話です。
要は、みんなフルサイズをベースに考えていて、イメージしやすいようにフルサイズの場合で例えてるような感じです。
(35mmはフルサイズのことです。実際のサイズは35mmではありませんが、
昔の35mmフィルムと大きさが近いことから便宜上35mmと呼んでいるようです。)
先ほどの「大きいほど広角に強くなる」で
フルサイズと同じ画角で撮るためには、より広角なレンズを使う必要があるとお話ししました。
例えば、全く同じ場所で50mmのレンズを付けたフルサイズと
全く同じ画角でAPS-Cのカメラで写真を撮りたいとします。
- フルサイズのサイズ(幅) :36mm
- APS-Cのサイズ(幅) :23.6mm
フルサイズのサイズ(幅)とAPS-Cのサイズ(幅) を比較すると
フルサイズの方が1.5倍大きいことがわかります。
つまり、50mmを1.5で割った35mmのレンズを使用すると、
フルサイズと同じ画角で撮影することができます。
35mm換算するには、APS-Cは1.5倍、マイクロフォーサーズは2倍すると覚えておきましょう!
まとめ
撮像素子についてお話してきました。
撮像素子はカメラの心臓部に当たります。
撮像素子の大きさは、今後購入するレンズにも大きく影響してきます。
撮像素子の大きさによってレンズを取り付けるマウントの大きさも違うため、
APS-Cのレンズをフルサイズで使おうとしても使えません。
(APS-Cのサイズで設計されているため、使えても周囲が黒くなったりします。)
フルサイズ用のレンズの方が、性能や解像度が素晴らしいですが、その分高く付くので、
カメラにいくら投資できるか考えて、カメラ選びをすることをおススメします。
ではまた!